コラム
⑥麻酔と全身管理〜インプラントコラム〜
「公益社団法人日本口腔インプラント学会認定専門医」としてインプラント治療を検討されている方に向けて、出来るだけ噛み砕いてわかりやすく正しい情報をお伝えしています。
今回のテーマは
「麻酔と全身管理」です。
インプラントに限らず、歯科治療における大きな不安の1つは「痛み」ではないでしょうか?
中世ヨーロッパの歯科医療がまだまだ発展途上だった時代は「歯抜き屋」と呼ばれる人が、患者をイスに縛り付けて抜歯をしていたようです。
その様子を想像するだけで恐怖と苦痛を感じてしまいます。
現代は「麻酔」の出現により私たちは痛みを克服することが出来ました。
効果的に局所麻酔や鎮静法を使うことで、かなりの痛みや恐怖を軽減できます。
手術中は局所麻酔を行うことで痛みを感じることはほとんどありません。
手術後は痛み、腫れ、出血などの症状を伴うこともありますが、ほとんどの場合これらの症状は数日でおさまります。
手術がどうしても怖い方や有病者の方は、麻酔医の管理下で行う静脈内鎮静法を併用すればリラックスした状態で安全に手術を受けることができ、気がついたら手術が終わっています。
患者さんのご希望や既往症の状況により、適切な麻酔法、そして全身管理を行いながら安全にインプラント治療を進めていきます。
〜⑦インプラント埋入手術と周術期管理〜
につづく。