コラム
訪問歯科診療を始めた背景
友野歯科クリニックでは、訪問診療を行っております。
訪問診療始めたきっかけは、高齢化が益々進んでいく中で、今は元気に通院いただいている患者さんの中にも、いずれ来院できなくなる方も出てこられる。であれば、今からその体制を整えておこうと考えたからです。
かかりつけ歯科医として、友野歯科クリニックの医院理念でもある
「健康寿命の延伸につながる医療を提供する」ために
時間帯、場所、年齢が変わっても、切れ目なくサービスを提供できるようにするためです。
下の年齢階級別受療率や歯科診療所の歯科訪問診療を含む受療率、要介護者の口腔状態と歯科治療の必要性の図表からもわかる通り、歯科医療は歯科医療費の95%強を歯科診療所で提供しています。
つまり、外来(通院)における歯科医療が主体となっており、受療率(2011(平成 23)年から作成)(図表 10)をみると、70〜74歳をピークに減少しています。
歯科診療所へ通院ができなくなる時点で、高齢者の受療機会は失われている可能性が高いと言えます。
直近の歯科診療所の歯科訪問診療を含む受療率(図表11)を検証すると、2011(平成 23)年より受療率のピークは75〜79歳へと高年齢化しているものの、80 歳以降低下する傾向は同様です。
介護が必要となった高齢者の調査(図表 12)では、歯科医療や口腔健康管理が必要である高齢者は64.3%存在しますが、実際に歯科医療につながっている割合は 2.4%にとどまっているという調査結果もあり、需要・提供体制に乖離があることが課題となっています。
当院は「在宅療養支援歯科診療所」として厚生労働省から認定を受けており、岡山大学のスペシャルニーズ歯科にて院長が「摂食嚥下リハビリテーションの上級者コース研修」を受け終了しております。現在も研修登録医として研鑚を積んでおります。
患者さんが求めるニーズに対応し、安心・安全な歯科保健医療サービスが提供できますので、是非とも、友野歯科クリニックの訪問診療をお気軽にご相談、ご依頼いただけたらと思います。