コラム

健診と検診の違いって?

こんにちは。友野歯科クリニック副院長の友野久美子です。

4月・5月は学校歯科健診の季節ですね。
先日私も院長と一緒に地元の小・中学校に歯科健診へ行ってきました。

ところで、皆さんは学校や会社で受ける歯科健診と
歯科医院での検査にはどんな違いがあるのかご存知ですか?

その大きな違いは「目的」です。

学校歯科健診では、スクリーニング(ふるいわけ)によって
目で見て分かる範囲の問題を見つけ出して歯科医院の
受診をすすめたり保健指導をしたりします。

多くの場合、学校歯科健診は体育館や空き教室を利用して
短時間で多くの生徒さんの口の中を検査します。
口の中を見るためのライトは簡単なもので、
歯科の診療室とは違い薄暗い場所での健診となります。

虫歯として指摘されたけれど
「治療せずに様子見していきましょう」などと言われる場合もあります。

 

学校歯科健診では主に次のような事をチェックしています。
① 虫歯の有無
② 歯茎の炎症や歯の汚れ
③ 歯並びや嚙み合わせの異常
④ 生え変わり時期の乳歯

 

一方、歯科医院の検査は、治療や予防処置の方針を決めるためのものです。
診療室では十分な照明や機器がそろっているので、
歯と歯の間の見えにくい場所にある虫歯や、
次に生えてくる永久歯があるかどうかなどもレントゲンで精密に検査する事ができます。

そのため、学校歯科健診で「異常なし」でも、
歯科医院では虫歯などが見つかることもあるのです。

また歯科医院の検診では、検査や治療だけでなく、
「予防」を目的にしています。

磨き残した汚れが石灰化して歯石になってしまうと、
歯磨きでは落とすことができません。


歯科医院では、専用の器具で歯石を除去した後、
表面をツルツルに磨き上げることによって汚れがつきにくい状態にします。
さらにクリーニング後にはフッ素を塗布します。


フッ素には歯の表面を強化することにより、虫歯ができにくくする効果があります。

歯の生え始めの時期はフッ素の取り込み量が大きいため、特に効果的です。
他にも、お口の状態にあった磨き方などの「セルフケア」のアドバイスも受けられます。

学校では健康診断として現在の健康状態を調べる歯科健診。
歯科医院では特定の病気を検査診断する歯科検診。
発音は同じ‘‘けんしん“ですが、実は違いがあるのです。

どちらも大切な「けんしん」
健康のための習慣として受診なさってくださいね。

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