コラム
原点回帰
最近、「なぜこの場所でクリニックを始めたのか」をふと考えることがあります。
友野歯科クリニックでは、
『健康寿命の延伸につながる医療を提供すること』を医院理念に掲げています。
その理念を思い浮かべるとき、真っ先に頭に浮かぶのは、治療を終えた後も定期検診に通い続けてくださっている患者さんの姿です。
全顎的なインプラントや矯正、審美歯科治療などを受けられ、しっかり噛めて食事を楽しめるようになり、審美的(見た目)にも満足されている方々。
そういった方は、定期検診のときはもちろん、それ以外のときにもお勧めした歯科ケア用品を購入しに来られるなど、お口の健康に積極的に自己投資されています。
そしてそれが、全身の健康、さらには健康寿命の延伸につながっていることを、ご自身の実感としてお話してくださるのです。
お話を伺っていると、多くの方に共通しているのは、運動の習慣があったり、趣味や地域の活動に積極的に参加されていたりと、毎日をとてもアクティブに過ごされていること。そして皆さん、本当に実年齢よりもずっと若々しい印象を受けます。
その一方で、治療が一段落した後に定期検診に移行すると来院が途絶えてしまう方、痛みが治まると足が遠のいてしまう方もいらっしゃいます。
そういった方が再び来院された際にお話を聞くと、「もう年だから、年相応でいいんです」「痛くないから大丈夫」「悪くなったときに考えます」「しばらく様子を見たい」といったお言葉をいただくことも少なくありません。
初診時には皆さんに、丁寧なカウンセリングを行い、お口の状態を詳しくご説明した上で、いくつかの治療計画をご提案し、ご自身に合った方法を選んでいただいています。
治療の終了時にも「これからは定期検診で良い状態を維持していきましょう」とお伝えし、患者さんごとのリスク部位についてもご説明しています。
それでも、その後の経過は人それぞれで、大きな差が生まれることがあります。
その違いは、「行動の変化があったかどうか」にあるように感じています。
私たちのアドバイスを受け止め、「なるほど」と納得していただけると、そこから少しずつ生活が変わり、それがやがて習慣になっていきます。
一度習慣化されると、特別な意識をしなくても、歯科で定期的にメインテナンスを受けることが「当たり前」の生活の一部になります。
私たち歯科医師、特にメインテナンスで継続的に関わる歯科衛生士が、患者さんの「気づき」のきっかけを提供できればと、日々考えています。
とはいえ、その「スイッチ」がどこにあるのか、ご本人にも分からないことがほとんどです。
だからこそ、カウンセリングの場では「傾聴」を大切にしています。
一緒に、そのきっかけを探していきましょう。
そしていつか多くの方にとって、友野歯科クリニックでの定期検診が自然な習慣となり、
「お口の健康が全身の健康につながる」
「それが健康寿命の延伸につながっている」
と実感していただけたなら、それこそが当院がこの場所にある理由であり、私たちの使命だと確信しています。
今後とも、当院の理念に共感してくださる皆さまのご来院を、心よりお待ちしております。


