コラム

“歯と口の健康週間”に考える 家族で取り組むお口の健康づくり

6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。

この機会に、むし歯や歯周病の予防について改めて考えてみませんか?
正しい知識を身につけ、日々のケアを積み重ねることで、健康な歯を維持し、ひいては健康寿命を延ばすことにもつながります。

世界有数の長寿国である日本ですが、「平均寿命」と「健康寿命」には約10年もの差があると言われています。
年齢を重ねても自分の歯でしっかり噛み、美味しく食事を楽しめることは、心身の健康に大きく影響します。そのためにも、幼い頃から適切な歯のケアと予防習慣を身につけていくことが大切です。

そこで今回は、歯科医師や歯科衛生士が選ぶ「子どものうちから受けさせたい歯科ケア」についてご紹介します。
(※さまざまなアンケート結果や現場の声を参考にまとめています。)

 

■ シーラント
奥歯の噛む面には深い溝があり、どうしても汚れがたまりやすく、むし歯のリスクが高い部分です。
「シーラント」はその溝を専用の樹脂でコーティングし、むし歯予防に役立てる方法です。
シーラントに含まれるフッ素の働きにより、歯の再石灰化も促されます。定期的なチェックと併用で、効果的にむし歯を防ぐことができます。

 

■ 小児矯正
小児矯正は、まだ永久歯が生え揃う前の時期(6〜12歳頃)に行う矯正治療です。
この時期は骨の成長を利用できるため、歯並びや顎のバランスをより自然な形に整えやすくなります。
見た目の改善はもちろん、正しい噛み合わせは歯の清掃性にも関わるため、むし歯や歯周病予防にもつながります。

 

■ フッ素塗布
歯科医院で受けられる高濃度のフッ素塗布は、むし歯予防に非常に効果的です。
主な効果としては以下の3つが挙げられます:

・初期むし歯の進行抑制・再石灰化の促進
・むし歯菌が酸を作るのを抑制
・むし歯になりにくい、強い歯質の形成

特にお子さんは歯の表面がまだ柔らかく、むし歯になりやすいため、3〜4か月に一度程度のフッ素塗布がおすすめです。

 

■ ブラッシング指導(TBI)
毎日行う歯みがきは、意外と自己流になりやすいものです。
歯科医院では、お子さんの年齢や歯並びに合わせた適切なブラッシング方法を指導しています。
親御さんと一緒に参加することで、家庭でも効果的なケアがしやすくなります。

 

■ 定期歯科検診とメンテナンス
やはり一番大切なのは「定期的な歯科受診」です。
日頃のブラッシングだけでは取りきれない汚れや初期のトラブルを早めに発見・対処することができます。
また、歯科医院に通うこと自体に慣れることで、お子さんの歯科受診への不安感が軽減され、将来のケア意識にも良い影響を与えます。

 

一方で、日本ではまだ定期的な歯科メンテナンスの受診率が諸外国に比べて低い状況です。
高齢になるほど歯を失う割合も増えていることから、子どもの頃からの予防意識と習慣づけがとても大切だと言えるでしょう。

お子さんの歯の健康を守るのはご家庭の力が欠かせません。
ぜひ、ご家族で歯と口の健康について話す機会を持ってみてください。
未来の健康づくりは、今の小さな積み重ねから始まります。

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