コラム
臨床で生きる口腔解剖学〜CST(献体を用いた手術研修)への参加〜
10月14日(土)と15日(日)に、大阪歯科大学で開催された
「歯科医師のためのカダバー・サージカル・トレーニング~安全なインプラント外科・歯周外科を目指して~」
というCST(献体を用いた手術研修)に参加、実習をしてきました。
副院長の母校でもあることから、解剖学講座の上村教授(副院長の同級生)とのご縁で人気の高いコースを受講することができました。
さて、なぜ口腔解剖学は臨床で不可欠なのでしょうか。
歯科医療は科学(サイエンス)と芸術(アート)であると考えています。
科学的根拠(エビデンス)とそれを表現できる精巧な手技(芸術)が求められるからです。
その重要性を以下のポイントでいくつか挙げてみます。
1.正確な診断:口腔解剖学をしっかり理解することで、患者さんの口の中の構造や組織をより正確に把握できます。これによって、適切な診断と治療法の選択が可能になります。
2.手術の安全性:特に口腔外科手術やインプラント手術など、高度な処置を行う際には、口腔解剖学の知識が不可欠です。口腔内の重要な組織や神経の位置を把握することで、手術中のリスクを最小限に抑えることができます。
3.患者教育:口腔解剖学の知識を活用して、患者さんに口腔内の構造や病態をわかりやすく説明することができます。これにより患者さんが自身の状況を理解し、治療計画に参加できるようになるため、治療効果が向上します。
4.研究と開発:口腔解剖学は新しい治療法や医療機器の開発にも寄与します。口腔内の解剖学的な特徴や組織の性質を理解することで、より効果的な治療法や予防策を研究・開発することができます。
このコースを受講して、今までの知識をアップデートでき、得られた知識がより臨床に活かせるネットワークも構築することができました。
研修の締めくくりに講師から聞いた
「人ができる最も重要なことは、人々がよりよい生活を送れるように役立つことだと私は信じています〜チャールズ ゴールドスタイン〜」
という言葉は、我々の診療理念である「患者さんに健康で快適に過ごしてもらえるように、かかりつけ歯科医として信頼される医療を提供する」に通づると強く感じました。
今後もスタッフ一同、診療理念に沿って研鑽に励んでまいります。
友野歯科クリニックをお口のかかりつけ医として、どうぞご活用ください。