コラム

①口腔インプラントの治療手順〜インプラントコラム〜

「公益社団法人日本口腔インプラント学会認定専門医」として、今回から「インプラント治療」を検討されている方に向けて、出来るだけ噛み砕いてわかりやすく正しい情報をお伝えしていきます。

なぜそう思うに至ったかは、患者さんから口腔インプラント治療についてご相談を受ける際に、

「自分の歯と同じような感覚ですよね」
「入れ歯のように取り外す面倒がないですよね」
「しっかりと噛めて食事を楽しめますよね」

と言った、インプラント治療を受けることで得られるプラスイメージをお話になられる方もいらっしゃれば、

「痛いですよね、腫れますよね」
「危険ですよね」
「料金が高いですよね、自費の治療ですよね」

といったマイナスイメージに不安を抱かれておられる方もいらっしゃいます。

もちろん、インプラント治療に限らず歯科治療においてはメリットとデメリットが存在しますが、丁寧にお話をお伺いすると、その情報源はネット検索で得られた不確かな情報であったり、他者から聞いた話である場合も多いと感じています。

ご存知の通り、お口の状態というのは一人ひとり違います。
ある人にとってはメリットでも、別の人にはデメリットとなるケースもあります。

大切なのは「あなたにとってどうか?」という事なのです。

誤った情報を信じてしまったために、インプラント治療を受けることで得られる恩恵(インプラント治療により機能と審美性を回復し、より質の高い生活、つまりQOLを向上させること)を享受できないことは、患者さんにとってあまりにも不利益が多いと感じ、このコラムを書いていくことにしました。

インプラント治療と一言で言いましても、その情報は多岐にわたりますので、以下のテーマに分けてシリーズでコラムを書いていきたいと思います。

①口腔インプラントの治療手順

②診察・検査と診断
   全身状態の診察・検査と診断
   局所状態の診察・検査と診断
   インプラント治療に対する総合診断

③口腔インプラントの画像診断


④治療計画


⑤インフォームド・コンセント


⑥麻酔と全身管理


⑦インプラント体埋入手術と周術期管理


⑧骨組織、軟組織のマネジメント


⑨インプラント補綴法


⑩口腔インプラント治療におけるデジタル技術の応用


⑪インプラントのメインテナンス


⑫口腔インプラント治療に関連して発生する事象と対応


⑬口腔インプラント治療における医療安全


⑭感染対策

 

では、早速初回のテーマに移りましょう。
今回は

①口腔インプラントの治療手順

についてお話していきます。

インプラント治療は通常の歯科治療と同様に医療面接から始まり、メインテナンスまで的確な治療手順を踏んで行われる必要があります。

インプラント治療と通常の欠損補綴治療との大きな違いは、インプラント埋入手術、これに関連した骨組織や軟組織のマネジメントなど侵襲がある外科処置を伴うことです。

これによる患者さんへの全身への負担および経済的負担がかかることや、通常の歯科治療以上に患者さんの治療結果への期待が大きいことです。

インプラント治療に携わる者には臨床の場で高い知識・技術と倫理的態度が求められ、さらに高度の医療を提供するためには熟練したチームアプローチが不可欠です。

インプラント治療を行うにあたっては歯科医療各分野に習熟した歯科医師、歯科衛生士および歯科技工士との連携、また全身状態の把握やコントロールのために内科など医科との連携が必要です。

 

〜②診察・検査と診断〜
全身状態の診察・検査と診断

局所状態の診察・検査と診断
インプラント治療に対する総合診断

につづく。

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