コラム
むし歯に「なりやすい人」「なりにくい人」その違いとは?
1月も中旬となりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、健康な生活を送るためには、お口の健康を保ち自分の歯で食事を摂ることが大切です。
では、ご自分の歯を健康な状態で維持するには、何が必要でしょうか?
答えは、歯を失う2大疾患である歯周病、むし歯への罹患を防ぎ、咬み合わせを安定させて歯根破折から歯を守ることです。
歯とお口の健康を守るためには、歯科医院での定期的な健診を通じた「プロフェッショナルケア」と、歯科医師や歯科衛生士の指導に基づきご自宅などでご自身で行う「セルフケア」の両立が必要です。(当院ではこの2点を合わせてメインテナンスと位置づけています)
一方で、きちんとセルフケアを行っているのに、むし歯を繰り返したり、歯周病が進行してしまう・・・という方もいるかと思います。
その理由は、「むし歯、歯周病の原因は人それぞれ違う」からです。
むし歯菌、歯周病菌だけを取っても、細菌量の多い人、少ない人があり、細菌の活動性も高い人、低い人がおられます。
この違いで甘いものはあまり食べないのにむし歯になりやすい人、甘いものが好きだけどなりにくい人という違いが出てくるのです。
歯並びや咬み合わせに問題があると、セルフケアが難しくなり、プロフェッショナルケアを短いタームで実施することが必要になったり、場合によっては矯正治療も必要になります。ナイトガードで歯ぎしりから歯を守る必要もあるかもしれません。
つまり、むし歯や歯周病、歯根破折などはこれらの危険因子(リスク)が複合的に合わさった結果であり、患者さん個々のリスクに基づいた治療、予防計画が大切となってきます。
では、どのようにしたら「リスク判定」ができるのでしょうか?
その第一歩として当院がおすすめしている方法が「唾液を調べる」ことです。健康状態を知るための優れた情報源にもなります。
当院では「LION 唾液検査システムSMT」を導入しております。
「唾液検査」でわかることは、
①むし歯菌
②酸性度
③緩衝能(歯の健康)
④白血球
⑤タンパク質(歯ぐきの健康)
⑥アンモニア(口腔清潔度)
です。
この検査により、中々自覚しづらい「口腔内環境が数値化」されることから、様々なリスクや改善点など歯科医師や歯科衛生士より根拠のあるアドバイスを受けることが可能となります。
参考サイト:LIONホームページ
↑今まで以上にきめ細かいアドバイスができるように、皆さんの生活習慣についても質問させて頂いております。
予防型歯科医院としての医院理念である「皆さまの健康寿命の延伸に貢献する」を更に進化させることのできる「唾液検査」。
ご興味のある方はぜひ、ご相談ください。
また、現在コロナウイルスの感染が再度広がっておりますが、当院は引き続き感染予防対策にも力を入れております。どうぞご安心してご来院ください。
2022年も友野歯科クリニックをよろしくお願い致します。
友野博記