コラム
コロナワクチン 受けるリスク受けないリスク
皆さん、こんにちは。院長の友野博記です。
新型コロナウイルス感染症の流行は収まることなく、広島県でも緊急事態宣言の延長が決まりました。
昨年の宣言との違いは、「ワクチン接種」が始まったことです。
ワクチン接種を受ける、受けないは本人の判断に委ねられますので、
それぞれのメリット・デメリットをじっくり検証し、いずれかの判断をしなければなりません。
ここからは私の主観的な解釈であり、あくまでもご参考程度に捉えていただければと思います。
ワクチンを受けるか受けないか?の判断基準の1つは
「どちらのリスクを選択するか?」
であると考えています。
受けることのリスクはアナフィラキシーショックを始めとした各種副反応や、
数年後か十年後かはわかりませんが、未来に起こるかもしれない健康被害です。
(ただし、ワクチン接種の副反応のリスクはコロナに感染するリスクの1/10以下というデータもあるようです。)
一方で、受けないことのリスクは、コロナウイルス感染症に罹患してしまい、
重症化や最悪死亡のリスクがあることです。
ついつい、テレビや雑誌などを見ていると「ほとんどの人が無症状」といった、
自身にとって都合の良い情報に目がいってしまいがちですが、
実際に13,000人以上の方が亡くなられている(6月5日現在)疾病であることは紛れもない事実です。
そしてもう1つは、生活を営んでいく上での影響です。
今、世界の国によっては「ワクチンパスポート」を発行する動きが見られます。
コロナワクチンを接種した人にパスポートを発行し、安全だという証明書にするというものです。
我が国においては、どのようになるかは現時点ではわかりませんが、
仮にワクチンパスポートがあるかないかで、旅行や仕事での出張に影響が出ることがあるのであれば、
それも接種するかしないかの判断基準の1つになりそうですね。
(既に世界では30ヵ国以上で導入または、導入が検討されているようです)
これらの背景を踏まえ、日本でもワクチン接種が進められています。
接種する人は医師のほかに看護師、歯科医師、救急救命士、臨床検査技師、薬剤師と
次々と候補は上がってきますが、今回は歯科医師もその対象となっています。
私も医療従事者の一人として、要請があれば協力したいと考えております。
そのための準備として、先日研修を受け修了証も頂きました。
目指すべき未来は、もちろんコロナウイルス感染症が終息して今までのようにマスクなしで
自由に行動できるようになることです。
そのために、自分ができることは何か?を考え、
私はワクチン接種を受けて医療従事者としてワクチン接種の打ち手としても協力します。
そして口腔の健康がウィルス感染対策に有効であることを歯科医師の立場から情報発信していくこと。
ワクチン接種がすすみ集団免疫が獲得されるまでは、現実、自分のことは自分で守らなければなりません。
少なくとも当院にご来院いただいている患者さんには、安心して診療を受けていただけるよう、
今後も感染予防対策を実施していく所存です。
ご理解とご協力をどうぞよろしくお願い致します。
院長 友野 博記