コラム

一本の歯から始まります

こんにちは。
友野歯科クリニック 副院長の友野久美子です。

私事ですが、先日不注意で指を怪我してしまいました。
左手の人差し指第一関節あたりを刃物でザックリと・・・
血がなかなか止まらず、なんとか止血させたものの翌日になっても
まだじんわり出血していたので病院に行きました。


病院では、

「え?これ本当に昨日怪我したの?まだ結構出血してるね~」

なんて言われながら止血のために数針縫っていただきました。

自分が思っていたよりも傷が深かったようでびっくりしました。

「抜糸までは水にぬらさずに安静にしてください」と言われて帰宅。

負傷したのは左手で利き手ではないし、
少しの間くらいどうってことないわと思っていました。

ところが、意外と不自由なものでした。
包帯部分に当たったり濡らしたりしないようにと

気遣いながら生活するので、
他の部分が痛んだり本来なら出来ていた事も変更や延期する必要ができたり・・・


不自由を知って初めて役割の重要さに気付きました。

皆さんにも似たような経験があるのではないでしょうか。

“失ったり不自由を感じて初めてその重要さに気づく“

例えば、「奥歯」
普段は見えないし、一本や二本なくなっても噛めるし大丈夫な気がします。

放置しておくと様々な障害が起こってきます。

「失くしてみて初めて重要さに気づく」のではなく
普段から大事にいたわって使っていきたいものです。

多くの歯を失っている人も最初は一本からです。
一本の歯を失うことでバランスが崩れ、他の健康な歯にも悪影響が及んできます。

一本の価値はとても高いものなのです。
これからも一本の歯の大切さを伝えると同時に、一本の歯を守るための診療を
ご提供していきたいと思っております。